モンキー・ゴリラ整備日誌

「五十にして天命を知る」
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    2011年09月20日 12:05 (TUE)


     ↓の写真は、海外の社外パーツメーカーとしては珍しく、NHRC社と社名を出して販売しているボアアップキットです。

    今までモンキーに付けていましたが、モンキーにはヘッドとシリンダーがセットになっているキットを付けたので現在は不使用(予備?)です。
    まだ数百キロしか走ってないので耐久性とかは判りませんが(これが一番重要な問題かも)、社名を出して売っているだけあって普通に使えます。

      

    しかしこのキット、激安の割にはなかなかの優れもので、ハイコンプとノーマルの二つのピストンが付いています。 
    適合車種として、12vモンキー、6vモンキーとちゃんと明記もされています。
    でも、こんな書き込みが…

    (※ハイコンプピストン使用の場合はシリンダーヘッドをハイコンプ用に変更が必要な場合が有ります)

    6vの純正ヘッドでも使えますか? と販社に問い合わせたら、
    「キタコの製品と同じものなので問題なく使用できます」という返事が…
    そもそも6vと12vではコンロッド長が違うので、どうも怪しいです。
    案の定、実際に取り付けてみると純正のままのヘッドではピストンが当たってしまいます。
    6v用の88ccボアアップ用キットって結局どの製品もヘッドを変えなければ使えないようです。

    で、少し高かったんですがDax70ヘッドを落札してみました。
    出品者のコメントに、「取り付けてみたら始動しなかったのでジャンク扱いで」となっています。
    ヘッドの所為でエンジンがかからないというのも変だし、その辺は何とかなるでしょう。
    しかし、なにせ元が古い物なので、多少のオーバーホールは覚悟の上です。
     ↓ 左がDAX70、右は6vゴリラ。燃焼室はノーマルよりも大きいですね。

      

      

      

     ↓ 計ってみると大きさが違うのがわかります。

      

    分解してバルブの状態を確認するにはロッカーアームを取り出さなければなりません。
    し、しかし。
    IN側のアームシャフトがさかさまに挿入されているではありませんか。
    シャフトの内側にはネジ山が切ってあって、M8ボルトを差し込んでシャフトを引き抜くのが普通なのですが、ボルトを挿入することが出来ません(泣)
    EX側は正常に入っていたので何とか引き抜くことが出来ましたが、何故かきちきちで非常に固かったです。
    熱を加えれば抜けそうな気もしたのですが、ここは専門家にお任せということで、近所の内燃機屋さんへ。

    三留兄弟製作所といい、住宅街の中にありますが、相当年季の入った工場です。

      

    持ち込んだその日の内に「抜けたぞ~」と連絡があって、取りに行って「どうやって抜いたんですか?」と聞いたら「そんなの、企業秘密だ」とのこと。
    まあ、当然ですね(笑)

    で、バルブを引き抜いてみると、ゴムが溶けたような小さなゴミがシャフトに絡み付いています。
    しかも、排気口側から覗くと三日月のように光が透けて見えるではありませんか。
    ははは、笑うしかありません

      

    これじゃ駄目だということでバルブを購入。
    純正品もまだ手に入るらしく、見積依頼したら金額が出てきましたが、
    た、高い。
    純正は諦めてTKRJのOEM品を購入。

      

    つづく
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